医療の進歩によって「がん治療」は大きく変わりました。現在のがん治療は、手術療法、放射線療法、免疫療法の4つがありますが、免疫療法については、まだ広く知られていないのが現状だと思います。
今回のページでは免疫療法、その中でもNK細胞療法について詳しくお話しさせていただきます。

CONTENTS

当院の院長関根彩子先生と理事長伊勢呂哲也先生の再生医療の本が
クロスメディア社から発刊されました。

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NK細胞療法とはリンパ球に含まれる免疫細胞のひとつNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を使った免疫療法です。ご自身のNK細胞を培養し、増やしたNK細胞を点滴で体内に戻し、身体の中の免疫機能高める治療です。

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免疫療法とは

免疫療法は1980年代に米国で始まった、がんに対する新しい治療法のひとつです。私たちのからだの中には生まれながらに、細菌やウイルス、がん細胞などの異物を免疫細胞が識別し、攻撃することで体を守る「免疫」という仕組みが備わっています。
免疫治療とは、この免疫の仕組みを強める治療法で患者さんご自身の血液から取り出した免疫細胞を培養し増やしたものを再び体内へ戻すことで、がん細胞を攻撃します。

自然免疫と獲得免疫

自然に備わっている免疫と生きていく中で獲得する免疫があります。
免疫には、「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があります。

自然免疫

自然免疫は、『生まれつきに備わっている免疫』です。自然免疫は、NK細胞などの免疫細胞が働き、体内に侵入した病原体を食べて分解、排除します。

獲得免疫

獲得免疫は、『病原体など自己とは異なる異物の侵入に対して働く免疫』です。一度、侵入した病原体を記憶し、再度、同じ病原体が侵入したときに素早く、T細胞やB細胞などの免疫細胞が働き、病原体を排除します。

免疫細胞とは

免疫細胞とは

白血球は体内に侵入した細菌やウイルスなどから身体を守る働きがあります。この白血球はいくつかの免疫細胞で構成され、その内訳は顆粒球(54~60%)と単球(5%)とリンパ球(35~41%)に3つに分かれます。また、リンパ球は、T細胞(ヘルパーT細胞、キラーT細胞)、B細胞、NK細胞などに分類されます。
免疫細胞の働き
細菌が体に侵入するとまず単球のマクロファージが”敵”を食べ始めます。それと同時にマクロファージは顆粒球やリンパ球に病原体などの敵が侵入したことを知らせ、顆粒球やリンパ球はその敵を攻撃し始めます。
マクロファージから敵の侵入の知らせを受け取ったヘルパーT細胞は、リンパ球チームの司令塔と言われており、キラーT細胞とB細胞へその情報を伝える役割をもっています。B細胞はその情報をもらうと、その病原体に対する抗体を作り始め、この抗体が敵を排除します。

NK細胞とは

NK細胞はリンパ球のひとつで、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を攻撃する細胞です。
異物を見つけ次第攻撃をすることから、「ナチュラルキラー(NK)=生まれながらの殺し屋」の名称が付けられています。

T細胞、B細胞といった他の免疫細胞もがん細胞や病原体などを攻撃する働きがあります。上記に記載したようにB細胞は抗体を作り、抗原抗体反応というメカニズムでその抗体が病原体を排除しますが、はじめて侵入した病原体に対しては、働きが制限されてしまいます。
それに対してNK細胞は、抗原抗体反応がないため、直接、病原体を攻撃をすることができます。しかしながら、NK細胞は、正常細胞を攻撃することはありません

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NK細胞は前述の通り、免疫療法の中でも病原体やがん細胞を攻撃する高い能力を持っていますが、本来、NK細胞は、T細胞に比べ増殖しにくく培養が難しいといわれます。しかし、NK細胞療法では、特殊な培養培地を用いることで、NK細胞を選択的に活性化・増殖させ、その効果を発揮させることができます。難治性がんと診断された方で現在治療中の方でもNK細胞治療を行うことが可能です。また、NK細胞療法は、自身のNK細胞を増殖、活性化して、体内に戻す治療の為、アレルギーの心配がほとんどない安全な治療です。

NK細胞療法の効果

増殖したNK細胞が自己免疫力を高めることにより健康維持に効果が期待できます。

皮膚の再生医療
がん再発防止

がんの治療においては、三大治療と言われている手術療法、化学療法、放射線療法と併用することで相乗効果を発揮したり、手術後の再発予防治療としての効果などが期待されています。

循環器系の再生医療
ウイルス感染予防

NK細胞はウイルス感染初期にウイルスに対して選択的に作用し、ウイルスの増殖を抑えるため感染予防効果が期待できます。

整形外科疾患
病気になりにくい健康体になる

NK細胞療法により活性化した大量のNK細胞が体内で働くことにより、免疫力が上がり病気にかかりにくい身体作りが期待できます。

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細胞培養加工施設で使用する培地の質によって、その活性の程度に差があり、培養後の活性が低いこともあります。当院が提供する高純度活性化NK細胞療法は、一般のNK細胞療法と比較すると、NK細胞の活性が大きく、活性化れたNK細胞が周りのT細胞やほかの免疫細胞を活性する働きがあり、攻撃力が強まります。この活性の差が、治療後の効果に現れてきます。

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前述した治療の流れに沿ってカウンセリングから脂肪由来幹細胞が完成するまで1ヶ月半~2ヶ月を要します。脂肪由来幹細胞が完成しましたら、患者さまのご都合に合わせて、治療を開始いたします。

採血によるNK活性検査

NK活性をはじめとする患者様の免疫検査(リンパ球割合など)数値をグラフにまとめた報告書を作成いたします。
NK細胞療法を受ける患者様には初回の投与時に無償でお付けしています。NK細胞療法をご希望せずにこちらのみご希望の方は33,000円(税込)で検査を受けることができます。

個別細胞培養報告書作成

患者様ごとの作成は有償となります。(11,000円(税込))

PBMC(ヒト末梢血単核細胞)凍結

PBMCとは末梢血から分離される単核細胞で、 T細胞、B細胞、NK細胞などの多様な免疫細胞を含みます。
本来であれば採血をしてから2~3週間での投与が望ましいですが、ご都合が悪い時にはオプションで培養開始前の細胞を凍結することができます。注入予定日が採血日よりも3週間以上先の場合に選択できます。(11,000円(税込))

培養後細胞の凍結

細胞培養後に凍結します。細胞培養は終わっているので解凍してから4日後の投与が可能です。(44,000円(税込))

ウシ胎児血清の使用

抗がん剤投与などにより自己由来血漿の培養での使用が難しい場合があります。
そのような場合にウシ胎児血清を使用することで培養がスムーズになることが期待できます。ただし、生体由来材料における未知の病原体、ウシに対するアレルギーなどのリスクが存在することをご了承ください。(22,000円(税込))

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無料カウンセリングお申し込み 無料カウンセリングお申し込み
STEP1

無料カウンセリングお申し込み

WEB予約またはLINEお電話にて無料カウンセリングの予約を承っています。

ご来院 ご来院
STEP2

ご来院

ご予約日にご来院いただきます。受付を済ませたあとに、カウンセラーがカウンセリングを行います。お悩みやご希望をお聞かせください。

オーダーメイド美肌再生治療のご提案 オーダーメイド美肌再生治療のご提案
STEP3

オーダーメイド再生治療のご提案

ご希望の方はオプションで免疫検査を受けることが可能です。検査結果とご希望にあわせた、患者様だけの治療をご提案いたします。
免疫検査からは、治療を受ける前にどのくらいのNK細胞数があるか、どのくらいの活性度であるかなどを把握することができます。NK細胞療法を受ける方には無料でお付けしております。

診察 診察
STEP4

診察

治療法を決定する前に患者さまの悩みを丁寧にヒアリングします。

血液検査 血液検査
STEP5

血液検査

治療に当たり、感染症の有無を確認します。

脂肪の採取 脂肪の採取
STEP6

採血

血液検査の結果が分かり次第、患者様の血液を30cc~50㏄採取いたします。 治療を受ける全ての患者様に免疫検査報告書(治療を受ける前にどのくらいのNK細胞数があるか、どのくらいの活性度であるかなどの報告書)を無料でお付けしています。

細胞の培養 細胞の培養
STEP7

細胞の培養

約2週間をかけて、採血した血液の中のNK細胞を無菌状態に保たれた最先端の培養施設で数百倍~数千倍に増殖・活性化します。

培養された幹細胞の移植 培養された幹細胞の移植
STEP8

培養されたNK細胞の移植

約30分かけて点滴を行います。

アフターフォロー アフターフォロー
STEP9

アフターフォロー

治療完了後も、気になることがございましたらご来院ください。
肌や体の定期的なメンテナンスメニューもご用意しています。

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治療を開始する前にB型肝炎やC型肝炎、梅毒、成人T細胞白血病、AIDSなどの感染の有無を採血で確認する必要があります。結果が陽性のであっても治療を受けることができる場合もありますので、医師からお話しさせていただきます。
NK細胞療法の流れを簡単に説明すると、患者様の血液を30cc~50㏄採取し、2ー3週間かけてNK細胞を培養し、さらにこれを活性化させ、点滴により患者さんの体内へ戻すという療法です。感染症の確認のための採血、NK細胞を採取する為の採血と、増殖・活性化されたNK細胞を再び体内へ戻す点滴の3ステップの治療となります。2週間の培養期間で、NK細胞数も数百~数千倍となります。

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Q.NK細胞療法は再生医療ですか?
A. はい。NK細胞の治療は厚生労働省から認可を受けた医療機関でしか受けることができません。当院は厚生労働省に第三種再生医 療等提供計画を提出し計画番号を取得した医療施設です。
Q.健康保険は使えますか?
A. いいえ。現在、再生医療は自由診療です。
Q.1クールの治療はどれくらいかかりますか?
A. 培養期間を含めて、初めての受診から最短で2〜3週程度となります。
Q.活性化Tリンパ球療法とNK細胞療法の違いは何ですか?
A. NK細胞療法と活性化Tリンパ球療法との違いは、増殖活性化の対象となる免疫細胞がTリンパ球なのか、NK細胞なのかの違いとなります。
Q.どのような種類のがん患者でも、NK細胞療法を受けることができますか?
A. 治療法によっては、一部血液系疾患の患者様では難しい場合がありますが、基本的にはどのような種類のがん患者様でも治療を受けていただくことは可能です。
Q.細胞培養期間は個人差があるものですか?
A. 大きな差はございませんが、通常は3週間程度で治療用の細胞に増殖していきますが、多少の個人差があります。
Q.自分の細胞を使って行う治療なので副作用は起こりにくいですか?
A. その通りです。ご自分の細胞ですので、ほとんど副作用がありません。軽い発熱がみられることありますが、大きな副作用はありません。
Q.自分がどれだけの免疫を保有しているか調べることはできますか?
A. ナチュラルキラー活性を血液検査で調べることができます。費用は約1万円必要です。
Q.NK免疫療法はがん以外の病気にも効果はありますか?
A. 感染細胞、コロナウィルスなどのウィルス感染細胞に対してもNK細胞が働いてきます。現在、がんに罹患している場合も治療が可能で、またがんの治療が終わった方も再発防止、その他の病気に罹患しにくくなる効果があります。
Q.NK免疫療法の効果は相対的にどれ位ですか?
A. NK細胞療法の効果を具体的な数値で表すのは、現段階では難しいですが、有料の個別細胞培養報告書で培養細胞の解析結果を数値で見ることは可能です。

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NK療法は、患者様ご自身の細胞を用いていることから重篤な副作用を引き起こすことはありません。一時的な発熱や悪寒が出現することがあありますが、2日程度で軽快します。これは活性化したNK細胞がつくり出すサイトカインによるものと考えられています。 だるさ、かゆみ、注射部位の赤み、かゆみ、内出血、しびれなどが起きることがありますが、どの症状も軽度で時間の経過とともに落ち着きます。

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ヒト自己活性化NK細胞による免疫細胞療法
(再生医療3種)

メニュー 詳細 金額
初診料・血液検査料・
採血を含む
35万円

※全て税込表記。  ※当院の治療は公的保険適用外の自由診療となります。

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当院は厚生労働省に受理された再生医療を提供しております

美容皮膚科・再生医療

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診療時間
10:00~19:00
休診日
月曜日
住所
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※当院の治療は、自由診療となります。
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