組織幹細胞には、造血幹細胞、間葉系幹細胞、表皮幹細胞などがありこれらの細胞はどの細胞に分化されるかが決まっています。
造血幹細胞
造血幹細胞は骨髄の中で血球をつくり出すもとになっている細胞です。悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の治療に使用されます。
間葉系幹細胞
間葉系幹細胞は、英語名をmesenchymal stem cellといい頭文字をとってMSCと略されます。MSCは骨髄、臍帯血、胎盤、脂肪組織などに存在する幹細胞で、骨や軟骨、血管、心筋細胞に分化できる能力を持ちます。
表皮幹細胞
表皮幹細胞は、表皮に存在する組織特異的幹細胞で、表皮組織を形成する能力を持っています。最近では、培養表皮シートとして重度熱傷などの治療に使用されています。