間葉系由来幹細胞とは?|再生医療のお話⑭

再生医療は、すでにアンチエイジングや脳卒中後の後遺症、変形性膝関節症などの多くの治療に応用されています。それらの治療には、間葉系由来幹細胞が使われています。幹細胞について解説した記事で間葉系由来幹細胞について触れていますが、今回は、さらに詳しくお話します。

間葉系由来幹細胞とは

再生医療には、間葉系由来幹細胞が使用されますが、初めてその名前を聞いたという方も多いのではないでしょうか?

少し専門的になりますが、ヒトの発生についてお話します。ヒトの受精卵は細胞分裂を繰り返し胚盤胞と呼ばれる状態で子宮内膜に着床し、その後、外胚葉中胚葉、内胚葉に分化し、さらに体を成形する様々な組織へと分化します。

下記の図にあるように、

外胚葉は将来は神経や皮膚に分化します。

内胚葉は消化器(小腸、肝臓や膵臓)、呼吸器(喉頭·氮管.気管支.肺)などに分化します。

中胚葉は間葉系幹細胞に分化し、血管、血液、骨、軟骨、脂肪などに分化します。

幹細胞による再生医療の研究の初期段階では、骨髄に存在する幹細胞を培養し、注目を集めるようになりました。しかし、骨髄は腸骨や胸骨に針を刺し、吸引し採取するため、全身麻酔をかけて行い、入院が必要なこともあり、大掛かりなプロセスであることがデメリットでした。しかし、研究が進み、骨髄以外にも脂肪、歯髄、羊膜、臍帯血や臍帯組織などからも幹細胞を採取することが可能であることが分かり、脂肪や歯髄、臍帯由来の幹細胞が使用されるようになっています。

次回は幹細胞は脂肪、骨髄、歯髄、臍帯血のどれがよいの?という話題についてお話していきますね。

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