幹細胞治療に使う幹細胞とは|再生医療のお話⑫

『いつまでも若々しく、健康でいたい』
誰もが抱く願いだと思います。一昔前なら叶わぬ願いでしたが、医学が進歩した今、『再生医療』によってその願いを叶えることができるようになりました。
再生医療とは、病気や事故、加齢などの理由によって失われたからだの組織を再生する最先端の治療法です。再生医療はすでに皮膚や関節、目の疾患など様々な治療に用いられ、その効果と安全性も実証されています。当院では、再生医療を美容医療に用い、たるみやシワ、シミなどを細胞レベルで改善する脂肪由来幹細胞治療を行っております。

本日はこの「幹細胞」についてお話したいと思います。

幹細胞とは

私たち人間の体は、約200種類全37兆個の細胞からできています。皮膚や血管、心臓や肝臓、肺など生命を維持するすべての組織や臓器は細胞が集まってできています。その細胞のひとつひとつに寿命があり、寿命を迎えた細胞は死滅し、新しい細胞が作り出される『分化』と呼ばれる過程を繰り返し、私たちの体は、維持されています。この分化の際に重要な役割を持つのが幹細胞です。

幹細胞は自己複製能および分化能を持つ細胞です。分かりやすく言えば、幹細胞は、古い細胞のコピーを行い、入れ変わり、様々な臓器を作る細胞へと変化することができます。

幹細胞の種類と特徴

幹細胞には、組織幹細胞(成体幹細胞)多機能性幹細胞と呼ばれる2つのタイプがあり、それぞれにいくつかの種類があります。

組織幹細胞には、造血幹細胞、間葉系幹細胞、表皮幹細胞などがありこれらの細胞はどの細胞に分化するかが決まっています。これらの幹細胞が分化し、組織の形成・維持と損傷時の修復と再生に働いています。眼科領域や整形外科領域では既に多くの治療に使用されています。

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多能性幹細胞はどの組織の細胞にも分化できる高い増殖能をもつ幹細胞です。この多能性幹細胞は、人工的に作り出された幹細胞であり、iPS細胞、ES細胞などがあります。

iPS細胞

iPS細胞は、induced pluripotent stem cell の略です。2006年 にマウス皮膚から初めて作られました。その後京都大学の山中教授がヒトでのiPS細胞の作成に成功 して有名となりました。

ES 細胞

ES細胞は、胚性幹細胞、Embryonic Stem Cellの略です。ES細胞は、受精卵の中の一部を取り出して培養することでつくられます。ES 細胞は体のあらゆる細胞に分化する能力があります。

多機能性幹細胞の研究は進められていますが、実際の医療にはまだ使用されていません。

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幹細胞治療に使用されるのは、組織幹細胞です。当院では、患者様の脂肪から培養した脂肪由来幹細胞を利用した再生医療を行っております。

安全性が確立された治療ですが、メリットとデメリットがあります。

次回はこのメリットとデメリットについてお話させていただきます。

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