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PRP治療とは?

日本で有名な再生医療と聞いて、何を思い浮かべますか? 
例えば、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した「iPS細胞」は日本で再生医療研究に使われており、その臨床試験はたびたびニュースに取り上げられています。
美容医療の分野では、「PRP」「PRP治療」という再生医療が多くの人に認知されています。現在「PRP治療」は、美容クリニックや多くの医療機関で、さまざまな疾患の治療に応用されています。

そもそもPRPとは


PRP(Platelet-Rich Plasma)は、日本語で「多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)」と翻訳されます。血漿に多くの血小板が含まれている血液の一部、という意味になります。
美容医療では、人間の血液から抽出して濃縮させたPRPを使用します。採血した血液を遠心分離機にかけると、通常の血液に含まれる血小板よりも5〜7倍に数が増えた血小板を含む血漿を得ることができます。

PRPはどんな働き方をするの?


血小板は、止血のために一番早く動く細胞です。さらに、この止血作用以外にも多くの働きをすることが分かっています。
血小板は約100種類のサイトカインや成長因子を放出します。この物質が、お顔の皮膚のさまざまな細胞に働きかけることで、その細胞が持つ働きを促進します。
血小板に含まれる代表的な成長因子には、FGF(線維芽細胞増殖因子)があります。FGFは線維芽細胞の増殖・分化・成長を促進します。
線維芽細胞は肌のハリを維持してくれる、コラーゲンやエラスチンを作り出す大事な細胞です。線維芽細胞の働きが活性化することでコラーゲンの生成量も増え、お肌が若返ります。
同じく血小板に含まれるEGF(上皮成長因子)は、皮膚や粘膜などの細胞の成長を促したり新しい血管を作る作用があります。

このPRPをお肌に注入して、さまざまな肌悩みの解消を図るのが「PRP治療」です。PRP治療では、以下のようなことが期待できます。
・気になるシワに注入すれば、その皮膚の衰えた線維芽細胞が活性化されて皮膚にハリがでます。
・気になる毛穴に注入すれば、その周りの皮膚のハリが取り戻され、毛穴が目立たなくなります。
・薄毛が気になる頭皮に注入すると毛包が活性化され、毛髪の太さが太くなる・コシが出るなど髪質が改善されます。

PRP治療は、手軽に始められる再生医療


PRP治療は、ご自身の血液から血小板という細胞を抽出し、血小板の数を増やしてから体内に戻すことから、再生医療に分類されています。
再生医療という言葉から身構えてしまうかもしれませんが、治療の過程はとても簡単です。クリニックで採血を行い、15分〜20分間遠心分離機にかけるだけでPRPができあがります。あとは、医師が患者様のお悩みの場所に丁寧に注入するだけです。

PRP治療で、たびたび問題として取り上げられるのが、PRPに「成長因子」を混ぜて注入する方法です。
成長因子は「ヒトbFGF」という物質で、PRPに添加して注入することで、PRP単体で注入するより肌組織が膨らんで、よりシワが薄くなったり、ハリが出たりといった利点があります。その一方で、予想以上に皮下組織が膨れてしまい、しこりが残ってしまうという副作用も認められています。
当院では、成長因子である「ヒトbFGF」を添加しない、再生医療の届け出を受理された正規のPRP治療を行っています。
添加物のない自分の血液だけで治療するため、アレルギーの可能性もほぼなく、ヒアルロン酸などの人工物を注入することに抵抗がある方にも適した治療だと言えます。

PRP治療は、血小板の働きを応用した自己修復治療です。
加齢の進行度合いによっては、PRPの注入だけでは改善が乏しかったり、1回のPRP注入だけでは改善が難しい場合があったりします。そのため、PRP治療が適応かどうかを見極めることのできる、経験のある医師に相談することが大切です。
また再生医療であるため、PRP治療を行っているクリニックが、きちんと厚労省に届け出を出しているかどうかをホームページなどで事前に確認すると良いでしょう。

美容皮膚科・再生医療

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