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PRP療法の効果はどれくらい続く?

エイジングケアの治療の中で「PRP療法」という名称は聞いたことはあるけれど、再生医療には難しそうなイメージがあって、なかなか治療を受けにくいと思っている方はいませんか?
実はPRP療法は、採血から30分弱で製剤ができあがり、短時間で気軽に受けられる治療です。
ただし再生医療とだけあって、肌の修復機能を促して効果を発揮するメカニズムであるため、ヒアルロン酸注入やボツリヌス注射などの注入方法とは効果のスピードなどが違います。
ここではPRP療法の効果の出るスピード、効果の持続期間についてお話します。

PRP療法とは


PRP(Platelet-Rich Plasma)は、日本語で「多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)」と翻訳されます。血漿に多くの血小板が含まれている血液の一部、という意味になります。
採血した血液を遠心分離機にかけると、通常の血液に含まれる血小板よりも5〜7倍に数が増えた血小板を含む血漿を得ることができます。

血小板は止血のために一番早く動く細胞です。さらに、この止血作用以外にも多くの働きをすることが分かっています。
血小板は約100種類のサイトカインや成長因子を放出します。これらの成長因子には、皮膚の細胞の成長を促したり、分化を促したり、傷の修復を促進したりする作用があります。このような修復機能を応用して、PRPはエイジングケアに用いられているのです。

PRP療法の効果持続期間について


PRPからは多くの成長因子が放出され、それらが細胞に働きかけることで傷を修復したり、血管を新生させたりします。
じわじわと時間をかけて自己修復が起こるので、目に見える効果が現れるのにはだいたい1ヶ月かかり、1〜3ヶ月で効果がピークに達します。個人差はありますが、だいたい3ヶ月見てもらえれば効果を感じることができるでしょう。
効果の持続期間は、個人差はありますが1〜2年間程度です。

一方でヒアルロン酸注入は、注入したあとにすぐに効果が出で、2週間くらい経過すると肌にだいぶ馴染みます。
ヒアルロン酸は徐々に吸収されますが、最近では1年くらい吸収されずに長期間効果が持続するヒアルロン酸もあります。ヒアルロン酸が吸収されたあとは、再度注入が必要になります。

PRP療法の効果を長持ちさせるには


PRP療法によって一度細胞が若返っても、その後も必ず老化が進行します。不老不死の細胞はありません。細胞や組織には寿命があり、細胞が年を取ったり、数が少なくなったりすると、肌は年相応に老化が進みます。

そのため当院では、まずPRP療法を約1ヶ月おきに3回行うことをおすすめしています。その後はメンテナンス目的として、半年か1年に1回継続することをおすすめします。
もっと良い肌再生治療としては、最初に線維芽細胞を移植してからPRP療法を行う方法です。線維芽細胞を大量に移植してからPRPを注入すると、PRPが移植した線維芽細胞をさらに活性化して、効果を長持ちさせてくれます。

またPRP療法は添加物のない自分の血液だけで治療するため、アレルギーの可能性もほぼなく、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの人工物(製剤)を注入することに抵抗がある方にも適した治療だと言えます。

PRP治療は、1〜3ヶ月後に効果が感じられて、個人差はありますが1〜2年間程度持続します。効果の持続のためには、定期的にPRP治療を行うことをおすすめします。
線維芽細胞移植を検討されている方は、線維芽細胞移植のあとにPRP治療を行うと、さらに効果を高めることができるのでおすすめです。

美容皮膚科・再生医療

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